僕は女性起業家さんのサポートをすることが多い。
この投稿は、2006年から17年にわたって女性起業家サポートをしてきた人間の経験値から最近思うことを書いていこうと思います。
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これはもう”得意・不得意”ではなくて、向いてるか向いていないかだと思う。それは育ってきた環境や特性の問題なので、むしろ強みと思った方がいい。
向き不向きは、2つに分類される。
1つ目は、メソッド(知識)型。
2つ目は、クラフト(職人)型。
メソッド型の人は知識や体験を商品として売ることが得意なのに対して、クラフト型の人は技術やサービスを商品として売ることが得意。
どちらが良いとか悪いとかは全くないんだけど、この自分の特性を理解していないと売上を上げるのにすごく苦しむことになる。
基本的にSNSで目にする”成功者”のほとんどはメソッド型。
「たったこれをするだけで」とか「あっという間にこうなる」という情報を商品とすることが多い。メソッド型の人が扱う商品の根本は”お金”であることが多い。お金で時間を買ったりお金でスキルを買ったりするので早く成功体験を作りやすいし注意や興味をひきやすい。
一方で、クラフト型の人が扱う商品の根本は”時間”になることが多い。コツコツ制作をしていくとか、手を動かして一点ものの商品を作るとか。クラフト型の人は、注意や興味を引くのが苦手な一方で濃いファンが間違いなくいる。
この関係性は相互利益になることが望ましい。
メソッド型の人は、自分で手を動かすことができないか、または自分で手を動かすよりもスキルを買った方が価値を最大化できるから、クラフト型の人材がいないと成立しない。
一方で、クラフト型の人は発信力が弱い場合が多く、中には価値のある自分のスキルに対しての自己肯定感も弱いケースもあるので、メソッド型の役に立つことで幸福度が上がる。スキルに対して投資した時間をメソッド型の人が買うという構図がほとんど。
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どちらが良いとか悪いという話ではない。気をつけないといけないことは”自分はどの価値を大切にしたいか”ということ。ここを間違えてると苦しい状況になる。
メソッド型の最大の課題は”膨張感”になる。
自分以上の価値を見せ続けることで仕事が生まれるので、今の自分と乖離する社会評価を追い続けるジレンマが生まれる。極端にいうと”売れていないのに売れている人と同じ言動をする”ということが求められるシーンが出てくるので、その場面での気持ちのコントロールが必要となる。
一方で、クラフト型の最大の課題は”閉塞感”になる。
スキルがあって必要とされる場面が多いのに、社会的な評価が伴わなくて”私って価値があるのかな”と思うようになる。
これらは仕事に対する筋肉痛なので、どちらの時間も価値が高い。越えないといけないハードルがあるというのは、どちらのタイプにも共通していると言える。
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僕が見てきた中で、一番ケアが必要で一番可能性が広がるのが、クラフト型の人がメソッド型に移行する時。今まで自分が投資をしてきたスキルや技術をメソッドとして扱う時が一番重要なターニングポイントになる。
そして多分この投稿をここまで読んでくださっている人は、クラフト型の人か、元々クラフト型だった人。メソッド型の人は、”=-=-=”になっているボーダーで離脱する。この文章を読んでも自分にとっては価値がないとわかるから。
繰り返すけれど、どちらが良いとか悪いとかではない。自分にはスキルがないけれど伝えることが得意だから、伝えることを仕事にしようと思ってメソッド型を最初から選択する人もいるし、それで大成功されている方もいる。その人は”何に時間を使うべきか”ということを理解している。
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とても重要な要素として、クラフト型の人の仕事の多くはAIができるようになるという事実がある。文章を書く、バナーを作る、アクセサリーを作る、全てAIができるようになる。
今この瞬間はメソッド型に注目が集まりやすい。AIについて詳しそうに語ってる人とか、売上について語っている人に注目が集まる。
もちろんそのスキルは素晴らしいことだし、どこにいても仕事ができる時代の中で価値を作りやすい。その上で、みんながそこに集まるので競争やヒエラルキーも強く生まれる。
知識も、技術も、埋もれていく時代になる。
どんなに素晴らしい知識を持っていても、AIが代弁し始めるし他の人との競争が過激化する。
どんなに素晴らしい技術を持っていていも、AIを搭載した3Dプリンターがあっという間に量産化してしまう。
あなたが競争優位性の中で勝てる大企業を作ろうとしているなら話は別だし、もはやここまで読んでいないはず。
あなたは、自分の人生の時間を使って、手作りの価値を届けたいと思ってるはず。
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だとしたら、今必要なのは意思の再定義。
きっとここまで読んでくださった方は、価値を作れるし、経験値もあるし、スキルもある。それを売る方法がわからないだけ。
思ったように売れないから、ノウハウやメソッドを探そうと思った時もあったはず。けれど踏み出せなかった何かがあったはず。
それは、意思。
AIにも作れなくて、情報を右から左に流して売上を作る人にも作れないのは、意思。
「これがやりたい」という想い。
「これがやりたい」という想いは大切だけれど、ビジネスをしようと思うと「これがやりたい」という想いだけでは行き詰まる。
他の人もやっているし、他の人の方が優れているから。
だから、ここまで読んでくださった方が、もしも課題を感じてるなら
今必要なのは、あなたの意思の再定義。
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「めちゃめちゃ素敵な気持ちを、
めちゃめちゃ売り上げる価値に変える」
という力。
僕が2024年に取り組むのは、そこ。
背筋を伸ばして、仲間と一緒に取り組みます。
長文を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。